春節期間中の話。去年行って良かった有馬の宿に、今年は義父母を招待しSさんもいっしょに一泊することにした。

写真は神戸にある王子動物公園のパンダ。あんなに活発にうごくパンダを初めて見た。ここへは有馬へ行く前に寄ったのである。平日、天気は良いが寒い一日だったので園内はとても空いていた。たまたま幼稚園児の遠足シーズンだったらしく、園児が団体で行動しているのをよく見かけた。

動物園内の休憩どころで持参した弁当を広げ、皆で頂く。義父のお手製のおにぎりと卵焼き、それにちくわの甘辛、奈良漬など。男の料理で見た目質素だけれど、とてもおいしい。義父はいつも一人早寝早起き、この日も朝早く起きてご飯を炊き、弁当を準備してくれた。Kは卵料理が少しずつ食べられるようになったが、まだ卵焼きは食べれないでいたのだけれど、なんと初めて父の作った卵焼きをおいしく食べた。Kちゃんね、たまごたべれるんだよ～と本人も得意そうであった。

母が「おとうさんはねえ、いつもたまごやきを甘辛くして作るんよ。いっつも辛なるんやけど今日のはちょうどいいねえ」と言い、父が「あなたねえ、文句ばっかり言って、あなたはいっつも何もせんのやから」と返す。この二人はしょっちゅう小競り合いをするけれど、母が天然自由人、父が誠実マメ人間で、どっちが転がしているのか転がされているのかよく分からない関係。性格が全然違い、相性が悪いようできっととても良いのだなあ。

動物公園でうろうろした後、有馬温泉へ。小さな子供連れでも気兼ねなく行ける、カジュアルな旅館だけど、夕飯は部屋食にしてもらい、皆で並んでゆっくり贅沢な時間を過ごす。Kは最初は私に連れられて、食後はSさんに連れられ、一日に2回も温泉へ入った。ここの温泉街は毎回同じ雰囲気。店が新しくできたり、なくなったりしているけれど、大きな変化はない。夕方、義父母とSさんは街の散策を楽しんでもらい（というほど見るところもないのだが）、私とKは宿でだらだら過ごした。だらだら最高。

温泉宿泊のこの日、もう一つ書いておかなくては。Kが風呂あがりに水を飲めた。去年も温泉の時だけは飲めたので今年もいけるかな？と期待していたのだが、最初物凄く警戒していたが最後にはめでたく成功。翌日の昼食時、外食先で出てきた氷水も飲むことができた。

家で沸かした麦茶だけで育ち、ペットボトルの麦茶ですら嫌がっていたKだけど、本人にとって水が飲めるというのは大きな自信となったようだ。上海に戻ってきてからも、Kちゃんお水飲めるよと、始めのうちは氷水で、次に氷抜きの冷たい水で、つい先日には常温の水も飲めるようになった。Kちゃんね、あたたかい水（常温水）が飲めるんだよ、すごいでしょ、見せてあげようか？とこの数日は何度もウォーターサーバーから水をいれ飲む様子を披露している。