ゆうべは胸がどきどきしてうまく眠れない、夢とうつつをさまようような睡眠だった。そんなふうになること自体どれくらいぶりだろうか。そして、恐らく明け方に見たと思われる夢は、私がひとり青島の流亭空港に着き、さてこれから出発するぞというときに、人民元を持っていないことに気付く夢だった。

ああ、日本円しか持ってきてないや、人民元の残りを財布に入れてくるの忘れたな、どうしようかな、両替か、めんどくさいな・・・と思う夢である。分かりやすい！私の脳内分かりやすすぎる！

2004年入学の元教え子（彼らが入学してからの1年間を共に過ごした人たち）から連絡があったのは先週のこと。卒業10周年を記念し、来月イベントを行う予定なので先生も来ていただけませんかというお誘いだった。一瞬心湧きたったのだけど、様々な事情から参加は無理だろうからビデオレターを挨拶として送るよと返事をした。

週が明けて三連休の最終日、何気なくそのことをSさんに話してみると、会社を1日休んで必ず都合をつけるようにするから、是非行ってらっしゃい、それは行くべきだよと言う。いやしかし、お金もかかることだし、そもそも、どうせ一人旅をさせてもらうならもっと違うところに行きたいような気もする・・・などブツブツ言っていたら、「いや、これは行った方が良い」と断言されて、あっという間に往復チケットとホテルのパッケージを組まれてしまった。

ホテルですら「S的にはWよりXかな」なんて言って勝手に決められる始末。私は「飛行機の座席は窓際がいいです」、「ホテルはタクシーつかまえにくい道沿いでなければどこでも」くらいしか言わなかった。なんだろう、このSさん稀にみる強引さは！

金曜の早朝を出発し、日曜夜に帰ってくるプラン。金曜はKの遠足予備日になっている。本来の遠足日の天候次第では、金曜にKの弁当を作らなくてはいけないのだが、それも「おれがつくってやるやん」。

なんなんだろう。近頃（というかもうずっとか）尻に敷きまくって、小言を言いまくり、あげくKには「おれっちは結婚しない。【とん】みたいに怒られてばっかりはいやだ」とまで言わせてしまう夫婦仲なのだが、久しぶりに見直した？ような。たぶんSさんは私の奥にある、現実にはかなえにくいけれど渇望している何かを掬おうとしているのだと思う。

展開が早い。今もどきどきしている。一夜明けてすぐに連絡をくれた元学生Tさんに、行けることになったとフライト情報含め伝えるととても喜んでくれた。空港までみんなで迎えに行きますというので、負担にならないかなと心配すると、おかげさまでみんな自家用車を持つようになりましたので、と！

私が、申し訳ないけれど中国語も、みんなの名前も顔は分かるけれど名前を忘れてしまっていると伝えたら、出席者が確認でき次第、名前と顔写真のデータをお送りします、と！！お願いしなくてもこの配慮。

なんてこったい！