先週の終わりから数日間、空気の悪い日が続き、自分の鼻は分かりやすくぐずついている。一日に何度もくしゃみをするし、鼻水の量が増え、今は徐々に空咳に移行中。

PM2.5が80㎍/㎥を超える時間帯は、換気以外は部屋の窓を閉め、できるだけ外を歩く時間も少なくなるよう調整しているけれど、それでも鼻や喉は反応するわけで辛いところである。冬が訪れ、北の冷気と共にやってくる汚染物質、上海ディズニーは北方のほうにも圧力をかけてくれないかなあ。

Sさんが「帰任スケジュール表」なるエクセルファイルをメールに添付して送ってきた。「これをたたき台にしてスケジュールを練っていきます」とメールに書いてある。表は小さなフォントで新生活がスタートするまでに必要なタスクがびっしり！ご丁寧に進捗度を表す関数まで入っており大変Sさんらしい仕上がり。

私は私でエクセル表を使い、家中の所有物の見直しと、仕分けを始めた。Sさんみたいに細かくはないし、ざっくりしたものだ。空輸便と船便、ハンドキャリーで何を持っていくか。タオバオで買っておくもののリスト、日本で新たに購入しなければならないもの。こちらへ来るときに倉庫へ預けた荷物はあるのだけれど、多くの家電や家具は人に譲ったり処分してしまったので、また一から買い直さなくてはいけない。

Sさんの話を聞く限りきちんと行き先が決まるまで、あと半月以上はかかりそう。はよ決まれ～

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週末、Sさんが変面ショーを久しぶりに観たいと言った。夕方、それを食事しながら楽しめる四川料理のレストランへ行く。家族で来るのはKが2歳の頃に初めて行って以来だ。出かける前に、Ｋに「踊りながらおじさんがお面をパッと変えるショーなんだよ」と教えたら、いそいそと折り紙でお面を作り始めた。折り紙を適当に折り、テープで留めて、表に目と口を書く。家族3人分のお面をもって変面ショー。



服務員のおばちゃんが顔を伏せ気味にして笑ってくれた。変面ショー、日ごろどこでも戦いの踊りを踊り続けているKにとってはとても面白かったようだ。また行きたいと翌日も言っていた。あの「変変変変！！！！」と繰り返されるスピーカーからの爆音がもう少し小さかったら、いいんだけどねえ。

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スピーカー、そうだ、またSさんがタオバオで新しいスピーカーを買った。「出張のおとも」だそうだ。あのひとは出張のおともスピーカー、何台持っているのだろう。Sさんが試聴しているのを私も傍らで聞く。流していたのは私が知らない中国語のデュエット曲で、中華ポップスというより「大陸歌謡曲」という感じのもの。男女ともやたら歌が上手い。

Sさんは音楽を聞くのが好きだ。でも特に決まったジャンルが好きなわけではなくて、歌が上手ければ誰でも良さそう。有名な曲なのかもしれないけれど、こんないかにも大衆的かつ大陸的な雰囲気のデュエットを真剣に聞いている日本人駐在員はあまりいない気がする。

目を閉じてじっと聞き入るSさんに、歌のことはおいておいて「なんかこびとが演奏してる感じだね」とスピーカーの音に対する自分の印象を伝える。するとSさんは「そうね、これくらいの（指をひろげて）歌のうまいこびとがそこに居る感じね」と言った。