とある団地に住む主婦のブログです。
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夏の闘病記(長文)
2015.08.01 Saturday
10時半には友達親子が来るから買出しに行こうと、朝9時過ぎ日傘をさしKと二人で徒歩にてスーパーへ。すでに炎天下。途中、水分をとりながらの片道10分足らず、Kの頭が常に日傘の陰に隠れるようにして灼熱の道を歩く。
今思えば買い物を済ませ、帰ってきてからすでにちょっとおかしかった。お外暑かったね~Kちゃん眠たいのと言って、Kはソファにごろ寝を始めた。友達親子が来たときには半分本気で眠ってしまっていて、午前中に昼寝なんてすごい久しぶりのことなの、Yくんが来たら起こしてって言われてたから気にしないでね~なんて友人に話していたのだが・・・
それから30分も経たないうちに、Kの様子がいつもと違うと気づく。体を触ると熱い。気をつけていたのに、熱中症になってしまったか!と思う。来てもらったばかりの友人親子であったが、やむなくお帰りいただいた。一時帰国直前のお忙しいときに来てもらったのに、本当に申し訳ない!
我が子は熱中症になってしまったとすっかり思い込み、慌ててネットで対処法を調べながらKの体を冷やす。眠たいと言うので寝室に寝かせたが、熱があっという間に39度まであがり寒気でうまく眠れないようだった。また、頭の痛みをひどく訴えていた。「熱中症にかかった時に眠くなるのは意識障害の一歩手前で危険」、「寒気、頭痛を訴え始めたら即救急車」みたいなのを読んで一気に怖くなる。
不安になり仕事中のSさんに電話したが自分は専門ではないから良くわからない、病院に電話して受診したほうがいいか相談してごらんとのこと。冷てぇやつだ!と思う(八つ当たり)。病院の受付に電話したところで受診判断なんかしてくれるわけなかろう、と心から思うが、念のため良く行く病院へ電話。やはり受付ではそのような判断はしかねます、との答えだった。しかも小児科医がひと月ほど帰国中で不在とのこと。電話口の女性が不憫に思ったのか、一応症状を聞いてくれ、できるだけ早めに受診されたほうがいいかもしれませんと個人的な見解を述べてくれた。
外は気温38℃、体感では40℃を越える。ある程度安心してかかれる最寄りの病院へ行くのも、タクシーで15分はかかる。午後3時前、一般的にこのあたりではタクシーがつかまりにくい時間でもある。そして椎間板ヘルニアの私が熱々の子を担いで病院まで行くのには大きな不安があった。どこでまたぎっくりくるか分からない・・・
それでも、熱中症の中度の症状が出ているとしたら早めに行かなくちゃと、慌てて出かける用意をする。頭が痛いと泣き叫ぶKを抱きながら、タクシーに乗って病院へ。運よく車はすぐ拾えた。そして、夏休みだからだろうかその日系の病院はがらがらで、受付後すぐに診察してもらえた。私の話を聞いて、先生は熱中症ではありませんねと一言。あれ??10分の買い物くらいじゃ熱中症になりませんと。そうなんだ・・・
恐らく喉の風邪です、ヘルパンギーナか溶連菌、流行っていますと。溶連菌の検査をしてもらったところ少し反応があり、その後、翌朝に再診してもらったところ、溶連菌咽頭炎という喉風邪で病名が決まった。インフルエンザのように感染力はないけれど、合併症が怖いので長めに抗生物質を飲んで菌をやっつけましょう、とのことであった。
そして、頭痛は熱のせいでしょうと、Kにとっては初めての座薬を病院で入れてもらった。これまで風邪を引いてもこんなに頭痛を訴えてきたことはなかったので非常に不安だったし、「頭がいたいー!」と泣き叫ぶ姿は見ていて本当にかわいそうであった。座薬を入れたら熱はともかく、頭が痛いのは10分くらいですぐ良くなりますと言われ、祈るような思いでKを抱いて待合室で座る。
ところが、座薬を入れた後からKの機嫌が徐々に悪くなってきて、しまいには怒りを表すようにこぶしで自分の膝をたたき出し、突然のリバース。突然すぎて受け止めきれず・・・。どうやら溶連菌の検査の際に、のどをほんの少し棒でついたのが刺激になってしまったらしい。看護師さんや受付の方に手伝ってもらいながら片付ける。吐ききったKはすっきりしたようで、そこから徐々に回復していった。座薬が効いたのだろう。泣いて真っ赤だったのがいつもの顔つきになり、その様子をみて心底ほっとした。
その後、帰宅後のKはすっかり元気になり、夕飯も軽く食べ、熱のないうちにとぬるい風呂にも入ることができた。が、座薬を入れてから5時間が過ぎる頃から再び寒気を訴えだし、熱は40度を越えた。また、抗生物質のせいだと思うのだけど、ひどい腹痛でお腹がすっかり空になるまで長い時間トイレで泣き、これまた親には何もしてあげられなくて可哀想だった。
夜の10時を過ぎる頃、やっと下痢が一段落し、依然高熱ではあったがベッドで寝付く。明日もどうなるか分からないから、寝れるうちに寝ておこうと私も早めに寝てしまった。Sさんは仕事帰り、薬嫌いのKが抗生物質をすんなり飲めるようバケツに入ったバニラアイスを買ってきてくれた(練った薬をアイスに隠して飲ませるのである)。
この日、疲れて夕飯は作れなかった。食欲もなかったので私は冷凍ご飯でお茶漬けだけ。友達と昼に食べようと思って作っていたパスタ用のトマトソースがあると言うと、Sさんは自分でスパゲッティを茹でて食べてくれた。
翌朝、Kは平熱に戻った。溶連菌特有の発疹も出ていない。医師には「軽症です」と言われた。朝晩1週間、粉薬を飲まなくてはいけないので、Kにお腹にしつこいばい菌さんがいる話をした。薬を飲んだ後にばい菌の声を代弁してやったら面白かったらしく、いろんな行動を試しては「いまばい菌さん何て言ってるかな!?」と聞いてくる。それで、私は変な声で「うわーKが体操しているよ~元気になりやがったー!」とか「なんか、薬が効いてきたな、ヤバい、オレまけない、負けないんだからぁ~~あー負けそうー!」など言わなくてはいけない。
発症から二日目の今夜、静かである。再診の時に出してもらった整腸剤がきいたか、今夜は抗生物質を飲んでも腹痛にならなかった。元気になって良かった・・・
写真:小樽で見た7月の紫陽花。紫陽花の花を見つけると、ちっちゃんの一番すきな花咲いてるよ、とKが教えてくれた。
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