うちにはレゴのボックスが二つある。一つは1歳の時にKの祖父母からもらったデュプロシリーズで、もう一つは3歳の誕生日に父母が買った普通の青コンテナ。

これまでそれなりに遊んではいたけれど、どちらかと言えば父母に〇〇を作って～とせがむことの方が多かった。それが最近のKは自分で作りたいものを組み立てて、それで遊んだら楽しいということに気づいたようだ。毎日いろんな武器を作っている。

テレビに映るトッキュウジャーや仮面ライダードライブが、いろんな武器（またはロボット）を操っていてそれがかっこよくて仕方がない様子。先月帰国した際に（私が船酔い時に約束してしまったので）少し市販の物も購入したけれど、それでは足りないから、それらと組み合わせて様々なアイテムをレゴで作っている。

青コンテナのレゴはKの手にはまだ付け外しが難しく、もっぱら大き目のタイプ、デュプロを使う。ピストル状のものは定番で、毎日新作が生まれる。ちっちゃんも作ってみなと言われ、私も作ってみたのだが、そうすると自分はこういうのは苦手だなあと実感する。Kが自由な発想で（というか心赴くままに）作り上げたものは、母からすると、なるほどそんなふうに繋げたらこんな形ができるのかと感心してしまう。母のあたまはすでにコリコリに固まっているのだ。

そしてKは武器なりロボットなりを作り、家にいれば一日中何かと戦っている。近頃は家遊びが楽しいようで、以前のように毎朝今日はどこ行く？どこ遊びに行く？と言わなくなった。あんなに外遊びが好きな人だったのに急な心変わり。冬の大気汚染が本格化してきたこの時期、恐らく1月、2月くらいまでは去年同様酷いだろうから、家で遊ぶ楽しみを見つけられたのは良いことだと思う。でも、少しさみしい気もする。Sさんが休みの土曜日も、彼がKに公園に行こうと誘ったら「いやだKちゃんビュンビュンカーで遊ぶの」と断られ、Sさんは残念そうだった。

ビュンビュンカーとは、ピストル、ガン、この辺一帯のものを指すK独特の言葉。他にハイパーレッシャターミナルテイオーとか、ビルドダイオードリル、とかを毎日作っている。名前はテレビのものと同じようで同じでない。

武器と武器、武器とロボット、ロボットとロボットを合体させるのが好き。建造物はあまり作らない。一見建造物であっても、それがロボットに変形したりする。そしてそれらを持って走り回り、眉間にしわをよせ、物陰に隠れ、いつも何者かと戦っている。