とある団地に住む主婦のブログです。
船旅記録 6


翌朝、日本時間6時半ごろ起床。乗船二日目、GPSはもう繋がらず正確な位置は分からないが東シナ海上、九州の西あたりか。確か、午前中に長崎の五島列島付近を通るはず。


船はまだ揺れているが、昨夜ほどではない。気分は少し良くなったが、まだすっきりとはしない。Kは相変わらず元気だ。すぐトイレへ連れて行く。うん大丈夫、自分の体、昨日よりはちゃんと動けそう。その後、関門海峡につくまでは揺れるだろうしと、私とK、酔い止めを飲む。

7時になり食堂へK、Yさんと朝食をとりにいく。団体客で席が埋まっているので、食堂前にあるソファーコーナーへトレーを持って行きそこで頂く。トレーの上には水分が抜けたようなパン、饅頭(マントウ)、さらさらの中華おかゆ(ザーサイが好きなので自分でトッピング)、紅茶、干からびた缶詰のパインとチェリー。

朝食はチケット代に含まれている。こんなに貧相だったかなあと昔の記憶を思い出そうとするが忘れてしまった。Kはケーキ風のパンを少しだけかじった。私はまだ船酔いが残っていて食欲はなかったが、何も食べないのも良くないだろうと主におかゆを食す。

その後午前中、午後はどう過ごしただろうか。時系列的な行動はあまりよく覚えていない。時間が経つにつれ、揺れがおさまり、同時に私の体調も元に戻っていった。甲板に出ると、進行方向右手に島や、陸地が見えるようになった。何もなさそうな島もあれば、町の気配が見える場所もあり、何だかすごく久しぶりに陸を見たような気になった。昨日出たばかりなのに、長い長い船旅をしたような気分。

Yさんが、同じ船に乗っていたスイス人男性旅行客の話を教えてくれた。彼はアメリカ西海岸から香港までという長期の船旅(貨物船にお願いして乗せてもらったという)の経験者でもあるのだが、その彼に言わせても昨夜の蘇州号の揺れはかなり酷い方だったそうな。台風のせいなのかな。それとも東シナ海というのは揺れやすいのかしら。

過去に今回含め日中間を結ぶフェリーに合計5便、乗ったことがあるが、揺れが酷くげろげろになって中一日を寝てつぶしたのは確か3回。結構な確率!それを思うと、酔い止め服用済みとはいえ、横でピンピンしているKはラッキーなのか、体質的に強いのか。でも、船にちなんだ名前を付けた以上は、船酔いで船嫌いになったら悲しいし良かったなあ。

夕暮れ時になると、私の体調もすっかり回復。カメラを持って甲板に出る。Kがぐるぐる走り回り、追いかけっこをしようとせがむ。団体客の中国人のおばちゃんがいろいろと声をかけてくれる。外はかなり冷え込んでいた。衿にボアがついたベストにKが首をすくめるようなしぐさをした。暑がり、薄着好きの我が子だが、さすがに少し寒いらしい。

上の写真はその時間帯のK。上の甲板から。



そして後ろを振り返るとこんな感じ。スイス人が佇んでいる。



上の写真は九州の上らへんかな?GPSが復活(iPhoneのSIMを日本のものに入れ替えた)。地図を見ながら航行するのはとても楽しい。日没直前。宮古島でも夕焼けのタイミングを逃したので、かなり久しぶりの、今となっては大変貴重な夕焼け。徐々に色が変化する様子は本当に美しかった。これは寒くても、見ておくでしょう!

夕飯を終え、関門海峡を通る頃に再び外へ出た。甲板のドアを開けた瞬間から、複数の中国人旅行客につかまる。あの橋はなんだ、右側の陸地はなんだ、右が九州で左が四国か、ここは河か、我々はどこへ行くのか、あの山のうえに光っているものはなんだ・・・などなど質問攻め。日本人ならわかるだろうという前提です。山の上のは知らないし、ここは河じゃなくてまだ海で、これから瀬戸内海という内海を東に行きます。右が九州で左が本州、四国は内海に入るまではまだ見えませんが明日以降右手に見えるでしょう・・・。私が中国語を話しているとKが分からなくて機嫌が悪くなりわめく。あっちもこっちもうるさくて、あーもう!どっちか静かにして!と思わず最後には日本語で叫んだ。

ライトアップされた関門大橋はきれいだった。九州の工場地帯の光も、門司のあたりの優しい光も懐かしく感じた。2010年の秋、自分の妊娠が分かる直前に、自分はやはり船に乗ってこのあたりまで来たのだ。神戸-門司を結ぶ阪九フェリー。当時の風景は夜景ではなかったし、いろんなことが今とは違うけれど、直感的に衝動的にチケットを買ったのは同じ。あの時はSさんの出張が決まり、どうせ暇だし、毎日窓から見えるあの船に乗ってみるか!という感じだった。つわりが始まる前に一人旅するにはギリギリの時期で、昔も今も時機というのはちょうどよく巡ってくるものだなあと感心する。

しみじみとした気持ちで夜の甲板を後にし、20時頃Kと展望風呂へ。相変わらず脱衣所の床は汚れていたが、二回目だし体調も良かったので適宜工夫して快適風呂に。Kと窓の外(真っ暗な海と時々何かの灯りしか見えない)を眺めながら、ゆっくり湯船につかることができた。船のお風呂って楽しいね!こんなのがおうちにあればいいのにねえ!

そのまま豊かな気持ちで就寝。二日目の夜はぐっすりと眠る。続く。
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