新生活が始まって心配なのは我が子だけではない。写真の人、心配度を言えばこちらの方がずっと心配である。

2月から新しい部署で勤務が始まったSさん。まずは出張が多い。感覚的に月の半分くらいは中国へ行っている気がする。それも土日を移動日にして週末の休息なく働いている週もすでに何度かあり、妻はたびたびおかんむり。

平日は朝早く、夜は23時を過ぎて帰宅する日が珍しくない。Kは平日、ほぼとんとんに会う時間がない。ちょっと働き過ぎちゃうかと思うけれど、日本側に籍を置いて仕事をするのだからこんなものかもしれない。朝晩の電車ラッシュが酷いのも、本人よく分かっていて今の街で暮らすことを決めたのだし想定内である。

しかし、何となく、心配が尽きないのである。仕事中に全神経、脳をフル回転させているせいか、Sさんの家での様子がちょっとおかしい気がする。具体的に言うと、物忘れが酷かったり、記憶力が乏しくなっていたり（同じことか）、集中力がなくなったりというところ。

例えば夜遅く帰ってきて味噌汁食べたかったんだよね～と鍋を温めたまでは良いけれど、それですっかり忘れていて、翌朝「あれ？味噌汁飲まなかったの？」と私が聞くと飲んだと言い、しかし明らかに食後の形跡がなくそれをただすと「あれ？飲まなかったのかな～？」なんて言う。

「明日からKは給食が始まるよ」と言うと、Sさんから返ってきた答えは「あ！そうなの？じゃあ明日あなた何時に起きるの？」、「え、普通通りだけど」、「え？何時に起きてお弁当つくるのかなー？って思ったんだけど」、「・・・（絶句）・・・」。ちなみに園へはSさんも見学済み、給食であることも承知済みだったはず。

伝え済みの予定なども頻繁に忘れる（というか、伝えたこと自体を忘れている）し、言葉の取り違えも多い。〇〇を言っているつもりで▲▲を言っているみたいな。他にも何だかいろいろ気になるところがあり、本気で心配している。

若年性アルツハイマーのような脳の病気や、ストレス過多からうつ症状が出ているのではないかと心配しているからおかしいなと思うことが続けば病院に行ってくださいと言っている。本人の自己申告では間違いなくストレスだなーとのことだったが。

とにかく上にあげたような「へんなSさん」は日本に戻ってから始まった様子なので、こちらもK以上に注意深く見てあげなくては、と思っている。でも、新生活が始まって半年くらいは落ち着かなくて当たり前、くらいでいいのかなあ。