とある団地に住む主婦のブログです。
ポケットになりたい


Kがくれた手紙。折り紙で作った封筒に、折り紙の便せん。封筒を開けたらちらとのぞく、ドラえもんの顔がポイントのようで「これびっくりするでしょー?」とのこと。

ドラえもんについては、名前と顔は一致していたようなのだけど、アニメを見だしたのはこちらに越して来てからだ。Kはすっかりその世界に引き込まれてしまったみたい。おれ、大きくなったらドラえもんのポケットになりたいなあ、と言っていた。

ドラえもんの絵描き歌は、今も昔と変わらないんだな。上の写真を撮った時は、Kは何も見ず、脳内にある記憶の中のドラえもんを頼りに描いたみたいだけど、何度か絵描き歌のアニメーションを見てからは同じように描きたい気持ちがあるみたい。・・・と気付いたのはつい先日のある日のこと。

週末だったその日、幼稚園の入園説明会にKといっしょに出席した。説明会中の保育はなく、2時間近い長丁場の会とのことで、できるだけ保護者の方だけでいらしてください、と事前に聞いていたものの、我が家はSさん出張中(また中国)でやむを得ずKも連れて行った。

遊び場の提供もないと聞いていたから、Kには何日も前から言い含め、当日はスケッチブックと色鉛筆、何か月か前に買って使っていなかった戦隊物のシール本、迷路ドリルを持って臨んだ。ぐずぐず言うKの相手で先生の話を聞けないのではないかと、ひやひやしながら参加したのだが、結論から言えば、Kは説明会のほとんどの時間を、極めて良い態度で共に過ごしてくれた。

パイプ椅子に座っている私のその横で、黙々と迷路に取り組み、疲れてきたらシール本を出し、一人でシールの番号を頼りにヒーロー図鑑を完成させ(数か月前、この本を初めて開けた時はやろうともしなかった)、時々用事があるときは小声で「ちっちゃん、おちゃください」などと私を呼ぶ。

KはKなりにとても気を遣っているらしく、時間後半になってくると「Kちゃん、いまのところ、いいこ?どれくらいいいこ?」と聞いてきた。そして、シール本にも、迷路にも飽き、一時間半を経過したくらいでKはスケッチブックを広げ、色鉛筆を持って絵を描き始めたのだが、描いては何やら不満げな声を出している。

ちらと覗くと、そこにはドラえもん的な顔の下に6と反転した6の手がついたドラえもん絵描き歌ボディらしきものが描かれていた。絵描き歌の通りに描きたいが、記憶が曖昧でうまく描けず悔しいようだ。上手に描けてるよ、すてきだと思うよと褒めても本人は納得がいかないようで、Kちゃんが描きたいのはこんなんじゃない!とイライラが募り、しまいには泣き出してしまった。オーノ―!

収拾がつかなくなる前に膝に抱き上げ、絵描き歌のドラえもんはおうちに帰ったらちっちゃんといっしょに描こうね、手伝ってあげるね、と慰めると多少落ち着いたようで何とか無事最後まで説明会に参加することができた。よかった・・・

終わってから私とKは自転車に乗り、駅前の本屋に直行する。「頑張れたら好きな雑誌を1冊買ってあげる」と約束していたのである。ずっと前から雑誌を欲しがっていたので(たぶん付録目当て)、Kはすごく喜んだ。今日はすごいいい日だね、最高の日だねと言った。

ドラえもんの絵描き歌、まだKといっしょに描いていない。予習しておかねば。
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