街の図書館へ行くのは今日で２度目。

今回は数日前に貸出の予約手続きをしてから行ってみた。Kが前回借りて気に入った「パン屋のろくちゃん」シリーズと、前に幼稚園で借りて以来好きな「ぼく仮面ライダーになる」シリーズをそれぞれ何冊か予約する。手続きをしたら数日後に「準備ができました」とメールが来た。報せが来ると嬉しい。

考えてみたら街の図書館に通うということ自体、私はもう何年ぶりか分からないくらい昔のことだ。学生時代は大学の図書館しか利用していなかったし、その前もその後も距離の問題があったり、時間の問題があったりで図書館へ行く機会が全然なかった。

転勤が決まって、さてどの街に住むかとなった時、地図上ではそこそこ広い範囲の中からまずエリアを絞らなくてはいけなかったのだけど、この街は図書館が便利なところにある、というのはなかなか大きなポイントだった。

何の不満もない上海生活で、空気を除けば唯一（と思っていた）圧倒的に不足していると思っていたのが「本」だったから、私もSさんも飢えていたのかもしれない。Kindleで読むにしたって、タオバオで格安で「手に入れる」にしたって、やっぱりお金のかかることだし、ついついどこかケチってしまっていたから、自由に、気楽な気持ちで読む本を選ぶことができるのは非常に魅力的だった。

今日Kは子供図書のコーナーで、予約して受け取った本以外にも読みたい本を直感で選び、最終的にその読みたいと思った本は一度に借りる上限を超えてしまった。全部は借りられないんだよというと悲しそうにしたけれど、声を出して読み聞かせできるコーナーが近くにあったのでそちらへ移動し、借りられない本（今日は「だるまちゃんシリーズ」数冊）をその場で読んだ。

最近のKは図書館でもスーパーでも、隙あらばブレイクダンスみたいに床でころころ回って遊びだしてしまうから、図書館での作法が心配だったけど、今日は貼り紙に「さわがず、あばれず、物を投げない」って書いてあるよと教えたら、ある程度は大人しくしてくれた。

でも、私がじっくり本を選ぶのはあまり長く待ってくれない。そのうち、ちっちゃんだけずるい、ちっちゃん遅すぎるとぶうぶう言い出すので、Kがいる間は私は予約中心の貸し出し利用となりそう。

リビングに設けた絵本棚の、図書館の本用に空けたスペースにぎっしり絵本が並んでいるのを見ると、そして２週間もしないうちにそれらがまた違うラインナップになるのだと想像すると、これまであまり読んであげられなかった分、これからいっぱい読んであげようとやる気むくむく。