11月になり、私たち家族3人の上海暮らしも5年目にはいった。生後5か月のKを連れこちらに着いたのが4年前の11月5日。

異動は次の春くらいじゃない？とは言い合っていたが、夕べ帰ってきたSさんから春を待たずして帰任が決まったらしいと聞き、内心そわそわしている。関東か関西か、行先はまだ分からない。でも、1月中には引越すことになりそう。

昨日私がたまたまスマホの写真アルバムを見ていたら、Kが横から顔を出してきて写真を横にスライドさせながら「思い出がいっぱいだねー」と言った。その時はKの妙に大人びた調子がおかしくて、本当だねと言いつつ笑ったけど、今の生活の終わりを知ってみれば、心底共感できる。上海には（そして上海の家を起点にした様々な場所には）思い出がたくさんだ。

この間、夜の月を見てKが「宇宙みたいだね。金星とか木星みたいだね。ちっちゃんのことが宇宙くらいすきだよ」と言った。最近は「ていうか」とか、「すっげー！」とか、「このばかちんがー」なんてあまり可愛くない言葉をよく使うようになったKだが（ばかちんがはジバニャンのせいか）、前述のようなきっと今しか聞けないすてきなことをまだ言ってくれる。

Sさんは「おしゃべりに関して言えば今がいちばんかわいいのかもしれないなー」と言う。でもSさんはKが1歳になる前から毎年ずっと「今がいちばんかわいさのピークかなー」と言っている。

さて・・・次はどこで暮らすことになるんだろうな。Kが楽しく通える幼稚園があるところがいいな。私は、、、毎日どんなゴミでも玄関から数秒で行けるところに出すことができて、毎週1回はシーツをまるっと清潔なのに交換してくれるシステムがあって、送料がバカ安いネット通販の環境があって、時々好きな時に会える似たような境遇の友達が何人かいて、Sさんの帰宅がさほど遅くならない日が週に何度かあり、一年に連休がたくさんあって、、、もちろん良いことばかりじゃないけれど、そんなぬるま湯のような生活を丸4年も続けてきて、新生活でシャキッとできるのかしら。基本的に怠惰な性格なので、この点、ものすごーく心配です。