とある団地に住む主婦のブログです。
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ピエロなんかほしくないの歌
2015.01.14 Wednesday
半月以上前の話になるがマンション主催のイベントに、ピエロがいた。
そのピエロは風船が入った斜め掛けのバッグを肩から提げていて、子供たちのリクエストに応じて風船を膨らませ、様々な形をつくりながら参加者の間をまわっていた。Kはその異様ないでたちに怖がりながらも、自分もハイヤーのやつ(刀)かびゅんびゅん号(鉄砲)がほしいからちっちゃんお願いして!と言い、私をピエロに向かわせた。ニーハオ、うちの息子に武器をひとつこしらえてくれませんか。ピンクが好きなんです、ピンクでお願いします。
人の好いピエロは、私の要求通りピンク色の風船で海賊が持つような大きな刀をつくってくれた。Kは喜び、その日いちにち中それを持って、ハーイヤァー!と叫びながら誰かと戦っていたのだが・・・
イベントから数日が経って、日に日に小さくなっていった風船は、最初1メートルくらいあったものが年末には20㎝くらいまで小さくなった。そしてある時、Kが爪楊枝を一本キッチンから持ち出し、それを使って風船を割ってしまった。私が気づいた時には割れた後だったので、風船をわざわざ割るなんて怖くないのかしらと思ったが、本人に聞くと全然怖くなかったそうだ。
Kちゃんはねえ、これがしたかったんだよーと言い、Kはライオンのアップリケがついたポシェットを持ち出し首にかけ、そこにゴム風船の割れた残骸いくつかを入れた。どうやら自分があのピエロになるつもりらしい。
ポシェットからピンクの切れ端を手に取って、足でぴょこぴょこステップをしながら歌いだした。「ぼっくらはピーエロ、ぼっくらはピーエロ、なーんでもでーきるよ、ピエロなんかほーしくない、ピーエロなんかほーしくない」。初めて耳にする独特のメロディーと動きが面白くて私はすかさず動画をまわす。
Kはその歌を何度か繰り返しながら、ゴム風船の切れ端をモミモミした後、「なにがほしいですか?」と聞いてきた。えーとー、ハイヤーのやつくださいな。というと、また同じ歌を歌いながら、モミモミして「はい出来ましたよー」と切れ端のままそれを渡してくれた。
なんで、「ピエロなんかほしくない」んだろう。
年末の話を今書こうと思ったのは、昨夜風呂の中で突然Kがまたこの歌を歌いだしたからだ。その歌は誰か教えてくれたの?と聞くと、そうではないと。じゃあKちゃんが作った歌なんだと聞き直すと、そうでもない、と。えーじゃーなんだろうなあ。面白いなあ。
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