とある団地に住む主婦のブログです。
[PR]
2024.11.24 Sunday
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
船旅記録 3
2014.11.01 Saturday
乗船客の何人かと言葉を交わす。個室で同室になった人のひとりは日本人の女性旅行客だった。彼女はニュージーランドでの2年間のワーキングホリデーを終え、半年のアジア放浪を経て久しぶりに帰国するところだという。後に私が大変、大変お世話になる方である。
甲板に出てKを遊ばせているあいだ、中国人ツアー客の中に、女性か男性かよく分からないが穏やかそうな人がいて声を掛けた。今回船に乗っている団体は二組で、それぞれ違う旅行会社から来ているツアー客みたいだ。上海人が多いんじゃないかなと言っていた。
個人的に時代の流れを感じるなあと興味深かったのが、彼らツアー客が今回の船旅でとっている部屋のランクであった。雑魚寝(もしくは8人相部屋洋室)の二等室ではなく、彼らの多くが特別室と呼ばれる完全個室の乗客だった。特別室には専用のシャワールーム、トイレがある。(私とKが泊まった1等室はシャワー・トイレは共同)特別室にもいくつかランクがあるのだけど、一番安い部屋でも、上海大阪間にLCCが就航している今、飛行機で日本に行くより割高である。彼らは、飛行機と比べ安いから、荷物が大量に運べるから船旅を選んだのではないのだ。あえて、のんびり、時間をかけて旅行する人たち。
蘇州号の先頭からの景色が窓越しに眺められる「珈琲・閲読室」に行って、Kとおやつを食べた(上の写真)。空は青く、黄浦江の流れはごく穏やか。台風のせいで昨日まで強かった風も今日は落ち着いているようだ。台風が去った後を追いかけるようにしていく予定で、波の揺れを心配していたが、この調子なら大丈夫かもしれない。
でも、念のためと、このタイミングでKには酔い止めの薬を飲ませた。この夏、船で帰省する機会があるかもしれないと、Sさんの日本出張の時にわざわざ買って来てもらったもので、リンゴ味の液体薬。Kはこれを飲める日をずっと楽しみにしていた。喜んで飲み干す。私はまだ大丈夫かなと飲まなかったのだが・・・・これが大誤算であった・・・
正午過ぎ。昼寝にはまだ早いかなと思ったけれど、朝早起きしたし寝てしまえと個室に戻る。Kに二段ベッドのはしごを登らせ、お尻を押し込む。二人で横になるとぎゅうぎゅうのベッド幅。Kは枕元近くにある蛍光灯を気に入ったようだ。スイッチをつけたり消したり、一通り触って遊んだ。カーテンをひくと狭い寝床は昼間でもそれなりに薄暗くなった。興奮して寝ないかもしれないという心配があったが、体が密着しているのが心地よいのかKは意外と早く眠りにつく。
続く。
PR
COMMENT