糸巻き駒に手製のカバーをつけて遊ぶK。ベイブレードを含め、彼のコマブームはついに2年目に突入した。

夕食をとっている時、Kがごはん茶碗を持って「ちっちゃん見てみて、すごい食べ方をするよ」と言って、勢いよく白飯をかきこんだ。「これが、『ばくばく食べる』ね。それから、これが・・・」とまた箸を激しく動かし、茶わんの縁に唇を付けながら白飯を口の中に放り込む。最初の食べ方とあまり変わらないが・・・

「今の食べ方はなんでしょう？！」と聞くので私が「うーん」と唸ったら「いまのは『しゃむしゃむ食べる』！でした！」と自慢げに言った。！！！シャムシャム！！！

私が、それむしゃむしゃじゃない？と聞くと、あ、そうだったねとKは照れた。

5月の終わりに6歳になったKは、本当に、昔に比べればずいぶんとたくさんのご飯を食べるようになった。白ご飯はだいたい茶わんに110グラムくらいは入れていると思うけれど、おかわりすることも珍しくない。

野菜嫌いは相変わらずだが、嫌いながらに、出されたものは食べなくてはいけないという気持ちと折り合いがつくようになったのだろう。例えば昨日の夕飯のメニューで言うと、豚ロースの味噌焼きの下に敷いた茹でただけのもやしと人参、塩もみしたキュウリ、トマトとたまごのスープは、そんなに苦労することなく完食できた。

ま、少量ではあるんだけれど、一食のうちに数種類の野菜を口にできるというのが、私としては成長したなあとしみじみ思うポイントなのである。

＊

Kの6歳の誕生日プレゼントには、スケボーを買った。巷でよく見かけるひょうたん型の、体を揺らして前にすすむボードではなくて（スプーンライダーとかそういうの）、昔ながらのスケボーが絶対良いのだとKは言い張った。

そういうことなら、ちゃんとしたものを買おうと、5月の週末にムラサキスポーツへ。いかにもスケボーに詳しそうな長髪のお兄さんが、Sさんによれば、すごく丁寧に接客してくれたようだ。私は椅子で休んでいたので見ていない。初心者向けのスケボーと、防具一式を購入。

後にSさんも「上海で買ったローラーブレードを売るから、自分のスケボー買っていい？」と言って私の許可を得て、似たようなセットを買った。

５月の終わりから6月にかけて、スケボー専用の広場がある公園で何度か遊んだのだが、ここのところスケボーに向かうKの情熱は早くも冷め気味である。ムラサキスポーツがときどきやっている単発のスケボー教室があって、それにSさんは申込んでいたようなのだが、出張やら園のイベントが重なり未だ参加できずにいる。

まだKにはスケボーは早かったのかなあ。でも、思い返せばキックボードも、購入してから乗りこなすようになるまで1年くらいはかかったし、時がくれば乗るようになるのかもしれない。