書いた以上は完結しておかないと。結婚指輪のことである。

Sさんの財布から私の薬指に指輪が戻ってきたのは、４月の終わり、GWに入ったばかりの土曜日の朝だった。

ダイニングで靴下を履こうとしているところに、「これをおかえしいたします」と声を掛けられた。何でも出張先の関西某県のホテルで「自分で指輪を磨けるセット」を使いざっと磨いた後、東京に戻ってからは指輪を買った店の支店に寄ってクリーニングに出したとのことだった。

クリーニングに出されたばかりと思われる指輪は、小さな巾着袋に入れられていた。私は靴下を履き終え、それを受け取ったのだった。近くにいたKが速攻そばに寄って来て、その巾着を「これもらっていい？」と持って行った。

5.5号の指輪、入らなくなっているのではと心配したが、ぐりぐり押し込んでなんとか入った。これ…もっと年を取った時に本当に入らなくなる（もしくは抜けなくなる）のではないだろうか。

とにかくも、2017年指輪事件はこれにて完結。