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とある団地に住む主婦のブログです。
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みみず
Kは幼稚園で週に一度、1冊だけ本を借りて帰ってくる。

好きな本を自分で選んでいいらしい。幼稚園の図書室は外国にある幼稚園にもかかわらず、結構な分量の蔵書があり、その中から好みのものを選び出すのは骨がおれることなのではと思う。まだ文字も読めないし、背表紙を見ただけじゃ何の本か分からないだろうし。

だけど、借りてくる本を見るとこれがなかなか、その時々のKにピッタリの1冊を選んでくるので感心してしまう。それらは昆虫の本であったり、おばけの本であったり、宇宙の本であったりする。

それで、いつだったか「ミミズ」の図鑑を借りて来た。リアルなミミズの写真がたくさん載った本である。ちょうど少し前にテレビの『おさるのジョージ』で「飼育用のミミズをミミズ同士で戦わせる」回があり、そこから興味をもったのだと思う。1冊読み聞かせが終わる頃には、母ぐったり。写真も描写もリアルすぎる・・・ヘビより苦手かもしれない。

そのミミズの本を、Kがまた借りて来た。また読みたくなったんだそうな。申し訳ないけれど、2回目の読み聞かせはSさんにお願いすることにした。私が別室に居る時にSさんがKにミミズの生態を解説しながら本を読んでやる。

Kの「ミミズKちゃんも飼いたいな~」の声が聞こえた。Sさんが「ミミズ飼ったら、もしミミズが逃げ出したりしたらちっちゃんが倒れちゃうかもしれないよ」なんて言っているのが聞こえて来る。母がね、もう少し自然に強い女性だったらよかったんだけどねえ・・・

転勤族の家庭に生まれた私には、田舎で自然と戯れながら過ごした子供時代も一応ある。家の後ろにすぐ山があり、そこを遊び場にしていた時期もあった。虫を集めて何やかんや遊んだ経験は、ないことはないのだが、今となっては自然の生き物との触れあい方が身についておらず、その方面はどちらかと言えば苦手な分野となってしまった。

そういえば、今年の夏、滋賀のS子の家にKと泊りがけで遊びに行ったとき、車で三重県にある「もくもくファーム」へ連れて行ってもらった。農場型のテーマパークのようなところで、そこでザリガニ釣りをした時のこと。細い棒に、するめを先につけた糸を垂らし、ザリガニを釣る。

3人で嬉々としてザリガニを釣ったのだけど、Kと私は釣り上げた後のザリガニに触れることができなかった。触り方が分からず、何より怖かったのである。でも、S子は手慣れた手つきでザリガニをつかんでいて、それがとても眩しく思えた。曰く、子どもの頃はよく捕まえて遊んでいました~とのこと。

もっとたくさん生き物と触れられる場所を作ってやらねばなあと思いつつ、さてどうすればいいのやら。


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