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とある団地に住む主婦のブログです。
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大人だけ散歩


近所の友だち2人が、八百屋に行きがてら散歩したいと言うのでついて行く。朝9時出発。空気は微妙(子連れだったらぎりぎり連れ歩かない感じ)だったけど、空は少し青空も見え暖かい。


きょうは観光客風に行くからと宣言し、街を歩く。宣言してしまうと不思議なもので心も口も緩み、いつもしないような店員への声掛けも積極的になる。ローカル路面店が続く道、「こういうとこで買い食いするの怖い?だめ?あり?私が買ったら一口だけ食べる?」などと友にいちいち確認しながら、少量の買い食い。ゴマ煎餅3切れと、肉まん1個と、山東煎餅を1つ、順番に3人で食べた。

日本語では中国クレープ、と訳される?山東煎餅。お店はよく居る屋台ではなく、一応道路に面したところで店を構えていた。これ好きなんだよねえ~ぱりぱりの揚げが入ってて、甘辛のタレとたまごがマッチしてて・・・と私がごにょごにょ言っているそばから、絶えず待ち客が並んで途切れない。この辺をよくぶらつくという友達が、ここいっつも並んでるんだよね~と言うので、あーじゃあ~試してみる?と自分たちも並ぶことにした。

見ていると白い割烹着を着た赤い顔のおばちゃんが手際よく、客のリクエストに応じ様々なアレンジを加えながら一枚ずつ煎餅を焼いていく。クレープ生地、たまご、ザーサイのみじん切り、香菜、ネギ、パリパリのあれ、甘辛たれ、辣子。ジャガイモの千切りや、油条を挟む客もいるようだ。興味津々で私たちがのぞいていると、前に待っていた中年女性客が「これは山東名物なのよ~」と教えてくれる。知ってる!好きなの、私チンタオに住んでたから~!と答えると、店内のおばちゃんの目がキランと光った(ような気がした)。

自分たちの番になると、店のおばちゃんが作業をしながら話しかけてくれた。おばちゃんは正真正銘、山東省の临沂出身の人だった。道理で流行っているわけである。ここでは「ほんまもんの」煎餅が食べられるのだ。おばちゃんが話す言葉も山東なまりが酷い。おしゃべりは一度では聞き取れなくて、何回か聞き直す。チンタオの○○大に居たんだよと私が話すと、心なしか嬉しそうにしていた。

香菜抜き、辣子抜きで作ってもらった。三つ分に切ってね!と言うと、ちゃんと均等に分けてくれ、それぞれをビニール袋三つに分けて一人ずつ渡してくれた。ジャガイモだけオプションプラス1元で、1個5元。やすい、うまい。おばちゃんやさしい。

友人たちは山東煎餅を食べるのが初めてだったけど、おおむね気に入ってくれたようだった。美味しいんだよ、本当に。以前、一度家でできないかしらとレシピを見てフライパンでやってみたけどいまいちであった。煎餅が食べたくなったらまた行こう~

あれこれ寄って家に帰れば12時ちょうど。3時間ぶらぶらしたことになる。観光客ごっこは楽しいな。
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