とある団地に住む主婦のブログです。
[PR]
2024.11.23 Saturday
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
3年目
2013.11.07 Thursday
夜になってやっと気づく。私たち家族が上海で暮らして丸2年が経った。3年目突入。
この2年で感じられる上海の変化について書いておく。と言っても、行動範囲が狭く、外で知り合う人は大抵ママ友、外で雑談をする男の人は担当美容師さんくらい、の私だから、本当のところ僅かな変化しか分からない。そんな私が気づいた上海の変化は、何と言っても抱っこ紐をしている中国人が2年前と比較にならないくらい増えたこと。
来たばかりの頃、抱っこ紐で赤ちゃんを連れ歩いているのはほとんどが外国人。抱っこ紐について見知らぬ中国人から良くも悪くも声をかけられたし、その格好で歩くのはとても目立った。冬に抱っこ紐を使っている状態でタクシーに乗ったら、運転手にすごく驚かれたことがある。大きなリュックをかついでるかと思ったら宝宝がいたとは!安全のためリュックを前抱きしている人、多いもんね。
それが2年経ち、上海でもわりと「街なか」なここいらでは、一日に数組、中国人ママさんが抱っこ紐で赤ちゃんを連れているのを見かけるようになった。エルゴやベビービョルンなど日本でもよく知られたメーカー品を使っている人もいれば、国内メーカーのものを使っている人もいる。Sさんが人々の好奇の視線を浴びながら得意げにやっていた前向き抱っこ(赤ちゃんの顔が外側を向いている)をしている人だっている。
抱っこ紐、口コミで拡がったのかなあ。話によれば、赤ちゃんの面倒は上海ではお母さんよりお婆ちゃん、専門のお手伝いさんが中心になってやるとか聞くけれど、様子が変わってきたのかもしれない。そういえば街を歩いていると、「十月妈咪」というママ専門店(妊婦服などを売っている)の広告をよく見かける。広告のなかでは、最辣妈的天后(最もクールでスパイシーなママクィーン)小S(昔から有名な台湾の女性タレント、いつのまにママタレになったんだろう)が素敵なママを演じている。これまで自分が抱いていた中国の妊婦さん、赤ちゃんママさんのイメージとはだいぶ違う感じ。
・・・
2年経ち、自分の中で変わったことと言えば、日本への郷愁が薄くなってきたことが言えるかもしれない。日本のおいしいもの、きれいなもの、食べたい触れたいとは思うが、「では機会があればぜひ」くらいの欲求度。早く帰りたいと思わなくなった。それより今の生活、今の家の中で、次はこれをしよう、今度はこんなことをしてみたいと思うことが増えた。まだまだしたいのに手つかずのものがいっぱい。
Kは赤ちゃんから小さい子どもになった。よく喋る。しかし、宇宙語もまだ話す。最近では、ここが上海で、ジジババが住んでいるのは大阪だということを理解している。でも二つの土地の距離について、その理解は時々怪しくなる。今日はパンについていたクリームチーズを指につけて「これジジババにあげにいこう」、「いまからいこう」と言っていた。
ジジババはおーさか、Kちゃんは○○(マンションの名前)!と叫んでもいた。
Sさんは変わらない。体型は年々ひどくなるけれど(私も)、そのほかは全然変わらない。すごくKのことを可愛がっている。人目をはばからず猛烈に甘い。その姿が義父に重なるところがあって、Sさんも子供のころお父さんに可愛がられたんだろうなあと思う。
2年間家族全員健やかに過ごせたことを感謝しつつ、3年目もよい1年が築くことができますように祈。
写真: 衡山シネマ。映画館です。
PR
COMMENT