あじさいの季節。日本に帰ってきてよかったことの一つは、特別どこかへ出かけなくとも近所の何気ない道端で季節の花が咲いているのを見つけられること。

団地の各棟のエントランス部分、交差点の角、古ぼけた美容院の出窓の下、トウモロコシ畑の向こう側、みんなみんな今の季節、あじさいが咲いている。梅雨の時期を過ぎたらただの葉っぱなのに、１年中あじさいはそこに生きているわけで、わざわざ生かしている人間がいるわけで（そんなふうに意識しているものではないと思うけど）、日本のこういう普段の街の風景というのはとても素敵だと思う。

Sさんは今、上海。出発する前日の午後、浦東空港の第二ターミナルで爆発のニュースがあって嫌な気持ちになった。無錫便に切り替えるかなんて言っていたけれど、結局そのまま予約していた浦東T２に着く便で出発。突発的な悪い出来事は、どこで何が起きるか予想できないから、上海だろうと東京だろうと離れている限りはとにかく平安を祈る他ない。

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Kのおしゃべりがまた一段と面白くなってきた。背伸びして使う言葉が奇妙に入り混じったおしゃべりは、3歳頃のたどたどしい可愛さとはまた違った可愛さがある。のちの楽しみに記録が出来ればいいのだけれど、センテンスが長く複雑になってきて、覚えられない。頭の中に録音機能があればいいのに。短い表現で覚えているものだけ記録。

夕飯のあと、デザートの何かゼリーだったかな、をテーブルに出してどうぞと言ったら、Kは嬉しそうに「お言葉に甘えまして」とひとこと言い、食べ始めた。

誕生日プレゼントで一式もらって以来、日夜ベイブレードの腕を磨いているK。風呂場では風呂桶に使っている小さなゴムバケツを湯船でくるくる回して「修行」するのがお決まりで、この間は最初の一手がうまく回らなかったようで不満げに「幸先が悪いなあ～」と呟いていた。

どちらもアニメかyoutubeの影響かなあ。5歳になったKの好きなテレビアニメは、ベイブレードバースト、ポケモン、妖怪ウォッチ。好きなyoutuberは、レオンチャンネル、ヒカキン、はじめしゃちょー、あと名前がよく分からない人が数人。

最近の風呂上りの流れ。パジャマを着たら髪を乾かす、歯磨きをする、ダイニングテーブルでポピーのドリるんという教材を２ページから6ページくらい時間に応じてやる、リビングのソファに座って絵本を1冊読む、トイレに行ってベッドへ。ベッドの中で「絵のない絵本」（Kindleにいれた短いお話がたくさん載っている本）を読み、（私が）歌をうたって就寝。

Kには毎晩のように「ぼうやーよいこだねんねしなの歌うたって」と言われている。2番までしか知らないから何度も繰り返して歌う。そのうちKの寝息が聞こえてきて私は寝室を出る。たまには違う歌を歌いたいと、『森のくまさん』を歌ったら、そんなんじゃ眠れないよと文句を言われてしまった。ベイビーの時はこれでも寝たのに！