とある団地に住む主婦のブログです。
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下厨房
2015.04.22 Wednesday
弁当生活が始まった。350mlの小さなお弁当箱に、いつも同じような中身を詰めている。
おにぎりは未だ鮭を混ぜないと食べられない。海苔&ふりかけはNG。毎回ウィンナーやたまごと言った定番のおかずのほかに、夕飯の残りやちょっとだけチャレンジ野菜を入れる。現時点でお弁当にいれて食べられた野菜は、ブロッコリー、ニンジン、れんこん、しいたけ、オクラ。まだ試してないけどほうれん草もいけるんじゃなかろうか。始めにしちゃあ上出来。
写真はある日の弁当。初めてフライ(とおにぎりに入れてる鮭)以外の魚をいれた。サバの味噌煮。園児の弁当にしては渋すぎるかもしれないし、第一ふたを開けた時に味噌がにおうのでは?という友の貴重な指摘を受け、自分としてはかなりのチャレンジであった。Kは魚の煮つけが結構好きで、今日の晩御飯何と聞かれ、魚だよーと答えると「やった!さかな~」と喜ぶほどである。この日、完食して帰ってきて、おさかなの味噌煮、くさくなかった?大丈夫だった?と聞いたところ大丈夫だったよ~と本人は言っていた。セーフ。
凝ったことは出来ないし(今日も色気を出してハムを型抜きしようとしたが破れて断念)、地味な弁当が続くだろうと思うのだけど、モチベーション維持のために、毎回作り終わったらスマホで写真を撮ることにしている。撮ってどうするか。一つは、iPhoneのクラウド上に「幼稚園弁当」のフォルダを作り写真データをアップ、Sさんと共有。時々Sさんからの大変妻に甘いコメントをもらえる。「ビューティフォー」とか。
もう一つはinstagramのアカウントに。幼稚園弁当とタグをつけてアップ。インスタには私と同様、園児のお弁当を作って写真に撮っている人がたくさんいる。タグで検索して人様の弁当の中身を閲覧し、つめ方を真似させてもらったり、色合いの工夫を学ばせてもらっている。
最後のひとつは、中国版クックパッドと言える「下厨房」のアプリに掲載している。何となくこれまで中国の人の自炊生活っていうと、それほど重視されていない印象を持っていた(共働きの人が多いし、外食だってテイクアウトだってデリバリーだって日本よりずっと敷居?が低いから)けれど、下厨房にアカウントをとって覗くようになってから、かなり見方が変わった。
自分が作った食事を写真にとって、人様に見てもらって快感を得る、というのは日中両国とも共通しているのだねえ。私がKのために作った弁当をアップすると、知らない人から「賛」、つまり「いいね!」を押してもらえる。私はインスタにしろ、下厨房にしろ、パワーユーザーでなく、ただのしがない主婦ユーザーであるけれど、下厨房には非常にレスポンスの良さを感じる。中国全土の様々な地域からたくさんの「いいね」を頂くと、何となく今後のおべんと生活、やっていけそうな気がする~と励みになる。単純単純。
ところでアプリ「下厨房」から垣間見える日本文化へのリスペクトは、もうこれ本当にどこか日本のメディアで取り上げてくれないかしら、と思うほどです。日式○○と名付けられた様々な日本料理のレシピと、その「つくれぽ」がたくさん掲載されています。
それもそんな派手なものじゃなくて、ほうれん草の胡麻和え、みたいな素朴な家庭料理が載っていたりする。中国の、ごく普通の主婦(アプリ上で男性ユーザーは少数派)たちが、日本の食に興味をもち、家の食卓に取り入れようとしてくれていることは、ちょっと微笑ましく思う。日本のレシピを勝手に翻訳、勝手に画像引用して(引用元はさすがに掲載していることが多い)掲載しているのを見ると、あ~やっぱそういうとこあるよね~と思うこともあるけれど・・・。
今、下厨房アプリのトップページには「关于爱我的 本命日本」というタイトルで、日本料理のレシピばかりをまとめた特集が組まれている。各々素人がアップしたレシピの総集編で、長崎カステラ、レモンパウンドケーキ、抹茶どらやき、大学芋、自家製納豆、究極の味噌汁、辛子レンコン(!)などなどそうそうたるラインナップ。しかしなかには、ドリアングラタン、ドリアン餅、ドリアン豆腐ババロア、みたいな、不思議に思うものもあったり。なぜにドリアンがジャパンカテゴリー??
まあとにかくいろんな人がいろいろ言うけど、こういう中国の側面も確かにあるんだよなあとしみじみ。
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