SさんはB型、私とKがO型。三人の中では私がいちばん蚊に刺されやすい。

今年の上海の夏は例年と比べて蚊の発生が多いと聞いたが、本当かもしれない。すでに肘周りを複数刺されてしまい、まだ炎症が治まっていない。体質なのかひどく腫れてしまうので、私は人一倍蚊の存在を気にしてしまう。

それで夏が近づくにつれ、夕方外で遊んでいた時などＫに「蚊が出てきたよ、蚊がいたよ、早くお家に帰ろう」と話す機会が多くなった。

Ｋは私の言葉を聞いて、「かが」という虫がいると思ったらしい。「ちっちゃん、【かが】が居たの？」、「【かが】は怖いね」、「【かが】かぁ～」などと言う。

先日は私がブツブツになってしまった肘をさすっていたら、どうしたのというので「蚊に刺されたところがまだかゆいよ」と教えたところ、手をピースにして「カニ！？カニちょっきんしたの？かわいそう」と本気で心配された。ずっこけそうになったが、冗談ではないらしい。

「かに、じゃなく、【か】だよ」と言うが、難しそうな顔をしていた。確かに一文字だけの単語というのは覚えにくいかもしれない。

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幼稚園の上履きを履いたままＫが帰ってきた。実は2回目。担任の先生に苦心して英語で事情をメールし、置き忘れたスニーカーを持ち帰るようお願いした。先生からの返信には『Today when he came, his first words were: " I NO change shoes! "　』　と書いてあった。Ｋが本当にそんなふうに話をしたかどうか確かめようがないが、本当だったら頼もしくなったと感心。