本帰国する友人が帰国直前にうちへ寄ってくれた。忙しいだろうにありがとねと言うと、Nさんは上海に来て最初にできたお友達だから最後に会おうと思ってと。それほど頻繁に会っていた仲ではないけれど、会うたび印象深い話が聞ける人だった。昼食はサラダと美味しいパンみたいなヘルシー系がいちばんの気分、と言うので安福路にあるカフェのサンドイッチとハンバーガーをデリバリー。パンがうまい。

午後2時過ぎ、子どもたちの昼寝の時間が近づいてきたのでお別れ。彼女はいつもスケジュールに無理がない。何だかあまりお別れという感じがしないと言っていた。私も縁があればまた会えると思う。玄関先で寂しがったのはK。帰り際、お姉ちゃんのほうが見せてくれた「ねこのダンス」がすごくツボに入ったみたいで、げらげら笑っていた。皆が上着を着て靴を履いて出ようとすると泣いて、「ないない」と言った。

3時前、Kにとっても昼寝していい時間ではあったが、今日は一度も外に出ていない、そして空気も天気もよいから勿体無いということで、外出。ベビーカーにのせて、前に地図でチェックしていた児童公園へ出かける。徒歩で15分くらいの場所にあった。

児童公園はとても小さい公園だった。滑り台のある遊具があり、ベンチがあり、東屋があり、短い散歩道があった。公園は住宅街に接していて、洋館風の老房子を散歩道から覗くことができる。児童公園という名前なのに、老人ばかり30人くらいいたので驚いた。老人たちはおしゃべりしながら編み物をしたり、太極拳をしたり、ヘンテコなダンスをしていた。Kが太極拳の動きを気に入ったみたいでおどけながら真似をしていた。足をがに股に開いて、両手をゆっくりウネウネ動かす。なかなか上手。

30分くらい遊んで、（無理矢理）ベビーカーに載せ、オネム散歩へ。乗せて5分もしないうちに就寝。歩道ですれ違ったおばさんに「こどもの鼻水でてるわよ」言われた。Kを寝かせたまま街の探索へ出かけようかと思うが、もう夕方になりつつあったので寄り道せず家へ帰る。途中、近所の友人に偶然会う。お茶碗を売っているところはないかと聞かれる。売っているかは分からないけれど、気になっている雑貨屋が近くにあると場所を教えてわかれる。ついていきたい気持ちはあったが我慢した。

明日はSさんが代休で平日だけど休み。そしてアーイーが来る。今週の勤務シフトを変えてもらったのだ。Sさんと2人で食事に行く予定。Kはアーイーに連れられ、アーイーの友だちのうちへ行く。前にもお世話になったことがあるお友だちなので心配はしていないが、少々後ろめたいような気持ちがある。でも、4時間くらいのデートたまにはいいじゃない。