最近ではめずらしくKが午前中のうちに昼寝した。朝が早かったからだと思う。9時過ぎにはぐずぐずになってしまったので、久しぶりにおんぶをしてやると寝てしまう。そのままアーイーが来るまでの間にしておきたい家事をする。

アーイーに娘さんの結婚式に着て行く服に何かタブーはないか聞いてみた。特にないらしい。昔、中国の結婚式と言うと、男も女も招待客は普段着に近い感じの服装で、着飾ったりすると逆に浮いてしまった記憶がある。でも、Sさんに聞くと今はそんなことはなくて（少なくとも上海では）普段着だとむしろ恥ずかしいと思うよとのこと。

アーイーに私が日本から唯一持ってきていた礼服用のワンピースを見てもらう。子供がいる女性がピンクの服とかまずいかしらと聞くと、何言ってるのよ、いつも私年齢関係なく服着てるのあなたも知ってるでしょ、好きなものを着たらいいのよと言われた。確かに。そんなアーイー今日は黒いワンピースに黒い網タイツを履いている。

15時過ぎ。Kがまだ元気そうだったのでベビーカーに乗せて以前から気になっていた公園まで歩く。到着まで15分。人が入っても怒られない芝生とたくさんの健康器具、小山に東屋がある公園。太極拳をするじいさんや、剣と扇をもってダンスするおばさん、本気のバドミントンラリー、などなど中国の公園では定番の風景があった。

Kより1ヶ月お姉さんという女の子とその子守のおじいさんが近寄ってきて話しかけてくれた。おじいさんは「小弟弟、これに乗ったらいいよ」と言う女の子のすすめに従い、Kをある健康器具の椅子に座らせ、縄をひっぱり椅子を持ち上げ遊ばせて（？）くれた。大人用の器具で、本来は椅子に座った自分自身が滑車のついている縄をひっぱり体重のかかった椅子を持ち上げて運動するもの。子どもがのって楽しいものではない。椅子が高くなるよー、爷爷（イエイエ：おじいちゃんの意）が持ち上げるよ～、楽しいかい～って一生懸命盛り上げてくれるんだけど、Kは打ち解けられず仏頂面。ごめんね、おじいちゃん。

1時間くらい、公園の中で遊んで気づいたら16時半、もう夕飯の支度もあるし帰らなくちゃと嫌がるKをベビーカーにのせる。激しい抵抗にあっていると、どこからともなくおばちゃんが現れた。さっきまで離れたところで体操してたおばちゃんだ。あらあら帰りたくないの、おうちに帰ろう、おばちゃんにバイバイしぃや～みたいなことを言って、Kの気をそらせてくれた。おばちゃん神降臨！お礼をいってその場を離れた。