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あなご、絵本いろいろ
2014.08.13 Wednesday
先日、雨上がりの夕方、外でKが生き物を探す。ちっちゃん「あなご」いない~?あなご・・・ミミズのこと?そうミミズ。
昨晩の夕飯。珍しく焼き魚(我が家では魚はKが食べやすいように煮魚にすることが殆ど)にした。皿の上にダイナミックに横たわるそれをみて、お約束のようにKが大きなあなごだねえと言った。穴子じゃありません、さんまです。
どうにもこうにも、Kは「あなご」が気になっているらしい。少し前にお寿司のネタについて描かれた本を読んだ。最初に生きたそのままのマグロや穴子や、たこなどの写真があって、次のページにはそれらが握り寿司になっているものが載っている。それで、最初、にょろりとした穴子を見て「電気うなぎ!」と言っていたKだが、私がこれは穴子という魚で、お寿司のほうはきっとKちゃんが好きな味だよと、今度食べてみようよ、と強めにお勧めしたから、頭に「あなご」が刷り込まれたのだろう。
上海にはそこそこおいしい回転ずしがあって、時々家族3人で行く。私とSさんが寿司を食べている横で、Kはたいていから揚げとご飯とフルーツを食べる。茶わん蒸しを食べることもある。たれのかかった穴子なら食べられると思うんだけどなあ。いつも見た目でノーと言われる。
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ある晩、絵本を読みたいと言ったKに、私は今は手が離せないから寝る前に読んであげると応えた。すると、Kは「じゃあわー、Kちゃん自分でよむよ」と言って、『おさるのジョージ どうぶつえんへ行く』を床に広げ読み始めた。今年の誕生日に義両親が贈ってくれたもので、そこにはアニメとはちょっと違う素朴なジョージと黄色い帽子のおじさんがいる。
私が用事を済ませながら耳をそばだてると、Kは声に出して本を読んでいた。文字は読めないから私やSさんに読んでもらった記憶を頼りに、物語がすすむ。そらんじる、とまでは言えないけれど、一文まるっと覚えているフレーズもあるようで、初めてそんなふうに読んでいるところを見て感激した。例えばこんなセリフを上手に読んでいた。
「おじさんは、たいそうおこっているようにみえました。ぼくのことをおこっているのかな?ジョージにはわかりません。でも、わかるまで、まっているのはいやだな」
「あんたが、オウムをみつけてくれたのね!みんなで、このオウムを、あさからさがしていたのよ」
文章を覚えていないところでも、自分の言葉を使い、物語にそって登場人物が出てきて、ストーリーが展開していく。たまに言いたいけれど、分からない単語があって、そういうのは途中で私に聞いてきた。ちっちゃん、これはフラミンゴ?いいえ、ダチョウです、鳥の中で走るのがいちばん速いんだよ、みたいな。
Kを見ていて、絵本の中に出てくる、普段の話し方とはちょっと違う言い回しとか、古いことばについて、いちいち解説を入れたりしなくても、案外すんなり頭に入っていくものなのかもしれないと思った。古い絵本はことばが古くさすぎて、分かりやすい言葉に変えたほうがいいかしらと思うことがたまにあるけど、意味を聞かれなければ特に工作せずそのままにしよう。そのほうが声に出したとき心地が良い気がするし。
上の写真は『どろんここぶた』を本棚の前で広げるKの様子。泥んこが大好きな豚の話。写真を撮った時点ではまだ読んであげたことがなくて、Kは絵をヒントに適当にお話を作っていた。作るって言っても、豚はごはんをたべました。そしてねました、みたいな感じだけども。
この数日のお気に入りは『三びきのやぎのがらがらどん』。山羊が怖いトロールに対峙する物語で、北欧民話だそうだけど、大人が読んでも結構怖い。いや、大人になって読むと怖い。普段ものすごく怖がりのKだが、この本は怖くないらしい。絵本の世界って不思議だ。
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