KとSさんが風邪をひいた。鼻が出て咳が出る。出始めて1週間様子を見ていたけれどひどくなってきたので月曜日には病院へ。症状に合わせ、Sさんには抗生物質、Kには対処療法的な薬が処方される。

元気で外遊びもしたがるけれど水曜の託児所通いはお休みさせた。父子共に薬が効いてきたようで少しずつ回復傾向。が、気をつけていたはずの私が風邪をもらってしまったみたいだ。昨夜は嫌な寒気を感じたので暖かくして早々に就眠。今朝の体調は軽い腹痛と気持ち悪さがあるけれど、まあ何とかなりそうな感じ。中国式に白湯をたくさん飲もう。

Kは今日は託児の日。朝、服を着替えさせた後、キッチンで彼のために薬を準備していると「お薬のんで、それからお外行く？」とKが聞いてきた。私は「そうね、お薬飲んでからお外行こうね」と返しつつ、一瞬考える。本当のことを言ってバスに乗せるまでの間（あと20分くらいある）泣かせるのは可哀相かもしれない。（そして正直見送る自分も面倒くさい）でも、いつまでもはぐらかしたままで良いんだろうか。やっぱり騙したまんまじゃいけない気がする。・・・・

よっしゃと腹をくくり（大げさだけど私にとっては一大決心）「あ！そうだ！わすれてた。今日はせんせいのとこ行く日だよKちゃん」と、Kに真実を告白。瞬間、Kは顔をゆがめて泣きそうになりながら「せんせいいかない」とつぶやいた。薬が入ったぶどうジュースのコップを手に、Kをリビングの子ども椅子まで連れて行き、手をつないで説得（？）。今日は先生に会いに行く日であること、アーイーとバスに乗って行くこと、後でまたバスに乗っておうちに帰ってくること、いつも私がKを迎えに行きハーイちっちゃんとKが元気に降りてくること、等々、これまでしたことを確認しながら話す。Kは落ちつかなそうにしていてやはり半泣き状態ではあったが、以前のようにパニックを起こすことなく話を聞いていた。

その後Kは家を出るまでテレビで好きなアニメを見ていた。私は化粧をしながら横目でその様子をちらちら。一緒に見送ってくれるというSさんも仕度を終え、Kのそばに座り様子をちらちら。ちらちら夫婦。いつも美味しくて一気に飲み干す薬入りジュースに、Kはなかなか手を出さない。子ども椅子に座り、じっとテレビを見ている。Sさんと、時間までに薬は飲めないかもしれないね、今Kはたぶんストレスとたたかっているんだと思う、とひそひそ話す。

出発直前、Kはおもむろにぶどうジュースを飲み始めた。Sさんとお！飲んだよ！と目配せしていると、ジュースを飲み終わりコップを差し出しながらKが「せんせい会いに行く！」ときっぱり、二度叫んだので驚いた。うわあ！Sさんもびっくりしたに違いない。夫婦でKちゃんかっこいい！とおだてつつ盛り上げつつ、Kの靴を履かせ3人で出発。先生に会いに行くとはっきり宣言したKだけれど、まだ不安な表情。マンション前でKを抱き、バスを待つ。バス来たね、アーイー乗ってるね、早上好って挨拶しよう！と話し、車中から出てきたアーイーにKをお願いする。Kは泣かなかった。泣かずにアーイーに抱かれ、車のシートに座り、こっちを向いて、窓越しに手をふった。笑顔ではなくてまだ不安そうではあったけれど、その様子を見ていたら心底感動してしまった。バスが行って、振り返るとSさんが「記念に写真に撮っちゃった」とiPhoneを手にして言った。えー

写真は香港海洋公園で撮ったかぼちゃ。来週Kは初めてのハロウィンイベントに参加する予定。仮装グッズも用意して準備万端！