Kが４歳になった。

平日の誕生日、もちろん幼稚園の登園日である。朝ベッドで目覚めてすぐ、私がおめでとうを言う前にKが「きょうはKちゃんのお誕生日」と宣言。

前日に幼稚園のお友達にも言いまわっていたらしく、年長さんのお友達から手紙をもらって帰ってきた。手紙には「Kくんいつもだいすきだよ。いつもしんじてるよ。Hより」と書いてあった。かわいいね年長女子！

もうずっと前にどこかで見かけて以来そのアイディアを我が家でも、と思っていた「プラレール回転ずし」を、誕生日の晩御飯時に取り入れてみることにした。ダイニングテーブルの上にプラレールを組んで駅を置き、Kがだいすきなヒーローたちの写真をおもちゃの空き箱やDVDが入っていたケースから切り出し飾る。連結した列車の上に木皿をセロテープで固定した。

お寿司はあまり好きじゃないから、おにぎりと載せやすそうな軽いおかずを作って皿におく。手を伸ばして各自取り皿にとってもらうことにした。作動音が結構うるさいし、最初だけ盛り上がればいいかなという感じで。

Sさんは午後休をとって、予約していたケーキを取りに行ってくれた。私も時間があるからわざわざ休まなくてもいいのにと思ったけど、SさんはSさんで自分も楽しみたいのだと思う。

Kが降園後、少しだけ外で遊んでから帰宅。さっそく父母にリクエストしていた先代の仮面ライダーの変身ベルト（それも主人公のではない）をもらって、装着。先代の仮面ライダーはフルーツをモチーフにしていたライダーだったのだけど、Kのベルトはメロンの南京錠をセットし、その果物をジューサーで絞ると、股のところにあるコップにジュースがたまっていく、という仕掛け。じょじょじょじょじょ・・・という水音と共に光るジュースがたまる。母にはおかしくてたまらないが、Kには立派にかっこいいベルトである。

プラレール回転めしは楽しかった。私がサラダたべたい、（大皿を）とってくださいと言うと、Sさんがわざと取りにくそうなプチトマトを皿の上に一つだけのせ、列車のスイッチをいれる。仕方ないなあと私は箸をもって待ち構えるが、お約束通り皿の上のトマトは取れなくて無情にも列車は目の前を過ぎていく。あ～れ～～まって～～と声をあげるとKが大爆笑していた。

ごはんで遊んではいけません。が今宵は無礼講ということで。